前回の記事で、小学校受験を優位に運ぶためには共感力が大切だということを紹介いたしました。
幼児期後期には、子供同士のルールや、集団生活での約束事などを理解しなければなりません。こういった子供の社会性が年齢通りに発達していくと、お友達とも仲良く遊ぶことができます。また、行動観察での模範的な態度にもつながります。
相手の気持ちを推し量る「心の理論」が成立するのは、概ね4歳頃。社会性に関しても、ただ単に「ルール」として覚えるだけでなく、相手の気持ちを推し量っていれば、より理解は深くなるはずです。女の子はそういう意味でも、幼児期の社会性をスムーズに獲得しやすいのかもしれませんね。
女の子の共感力を育む時の注意点
ただ、共感力は女の子の長所なのですが注意も必要です。
学生の時、複数人でぞろぞろとトイレに行く女子高校生を見たことはないでしょうか?共感力が強くなりすぎて一人で行動出来なくなってしまう子も多いです。
誰かが「◯◯しよう!」と言うと、自分の気持ちとは裏腹に「いいよ!」と返事をしてしまう女の子が多いです。
ある意味共感力が強く、協調性があると評価もできますが、それではその子の本当の個性を無視していることになります。
例えば、成蹊小学校では『まず自分の意思を持つ、そして言ってみる!』ように指導を徹底しています。子供が『将来、自分の代わりはいない!』という存在になれるように、子供の個性を尊重しています。
しかし、自分の考えを言うだけなら、喧嘩になるだけで、個性ではありません。それは我儘にもなってしまいます。
成蹊小学校では、自分の意思を持つこと、言ってみることの大切さを教えた後に、『譲り合い、妥協し合う事』を教えます。皆んなに受け入れられて初めて個性と言えます。
女の子には、ここぞという時には自分の意思を周りに伝える勇気と、周りのことを考えて行動できる共感力の両方を持っていてほしいものです。
自分の意思を反映させる子育てとは?
自分の意思を持ち、それを周りに伝えて行動できる子供に育てるには日頃のお手伝いに工夫が必要です。
例えばカレーを作るお手伝いをさせるときに、「今日はカレーを作りたいの。何が必要だと思う?」と子供に問いかけてみましょう。
カレーを作る手順を思い浮かべさせて、材料をメモに記載させ、それを一緒に見ながらお買い物をし、料理を作りましょう。
すべての工程で指示をするのではなく、子供に考えさせて意思決定を促しましょう。
毎日のお手伝いが立派な自分の意思を育てるお勉強になります。
皆様は子供をどのように育てたいでしょうか?
指示された事をする人?
自分で考えて行動する人?
親が育てたように子供は育ちます。
ひとみ幼児教室では、お子様の幼児教育についても相談を承っております。
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(かがやく子どもたち編集部)