男の子は女の子に比べると家庭内のことに関心を示しにくく、母親も男の子に対しては「まぁいいか」と思いがちです。男女を比較すると、男の子親子の方が、お手伝いに対して消極的な場合が多いといいます。
実は、子どものお手伝いは、単なる家事の助けではありません。特に男の子にとって、大きなメリットがあるのをご存知でしょうか。
【理由1】家庭への「当事者意識」が芽生えるから
家庭は最も小さな集団・組織の単位です。組織ですから、互いの協力なしにはうまくいきませんよね。それは夫婦のみならず、子どもにとっても大切なことです。
普段からお手伝いをしない子は、家庭内の状況に関心が低く、常に親に対して「やってもらう」意識が強くなりがち。お手伝いをすることで家庭内への参画を促し、当事者意識を芽生えさせます。すると、親に対して必要以上に依頼心を持つことなく、自立心が育っていきます。
また、報酬ではなく、「ママやパパの役に立った」という喜びをモチベーションにできると、持続力もありますし、何よりお子さんの自信につながります。モチベーションを維持できるような声かけが重要です。「よくできたね」よりも「やってくれてとても助かったよ」の方が効果的でしょう。
【理由2】「社会性」がぐんぐん育つ
お手伝いには「約束を守る」「協力する」「決められたことをやり抜く」といった社会性が育まれるメリットもあります。
女の子はもともと、脳の性質上、共感力が高く、親の気持ちを推し量るのも得意です。しかし、男子はその点に疎い子も少なくありません。お手伝いを通して家庭に積極的に関わることで、他人に思いやりや関心を持って接し、自分本意ではない暮らし方が習慣づいていきます。
後半は『小学校受験の面接にお手伝いのことが聞かれるの!?』をお届けいたします。
>>後半へ続く(6月22日配信予定)
(かがやく子どもたち編集部)