桐朋学園は本当に難問校だとつくづく思います。頑張っても、頑張っても、なかなか2人に1人、以上の合格がもらえません。
3人に2人の合格を目指しているのですが、その壁は驚異的に厚い現状です。 桐朋学園では3つの試験の項目があります。1.指示が入った・絵画・工作などの問題 2.手先を使った巧緻性 3.指示行動どれも難問です。1.は色々な条件や、形を使った絵画や工作です。形を使うと言っても、単純な作品ではなく、そこには自分らしさ、つまり個性や独創性が生きていなければなりません。
お隣と同じ(みんなで見てしまい、余計に自分の発想が出来なかったり、みんなと同じ物がよく見えて来たりしてしまう)作品を作ってしまってはいけないと心の問題も多いのです。いくら「他の人の作品を見ては駄目よ。」と言ってあっても、試験という緊張した状況の中で、とっさに真っ白になってしまい、自分の発想が思い浮かばず、人の作品を真似してしまうのは、しょうがないのかも知れませんが、強い心を育てていかないと、達成出来ない学校です。
この3年、手先の巧緻性の問題が必ず1日目に出題されるようになりました。あれだけの問題をたった1時間でさせてしまう桐朋の先生方には圧巻です。そのレベルに脱帽です。去年は紙を丸めて筒に入れ、蓋をするというものでしたが、月例にあわせて問題は難しくなっていきました。半分以上の子供達が2問は出来なかったと言っていました。
指示行動は信じられないレベルでした。数年前までは簡単な運動の試験があり、集団行動も「みんなで仲良く」の域でした。それが急に5~7個位の指示が言われて、その通りに遊ばせるというものでした。「遊び」が楽しいので、つい指示を忘れてしまう。友達も間違っているので、真似してしまう。またずっと動いているため、体力的にも大変でした。(去年は片足ケンケンを40分、月例による)
うちの教室の「運動」クラスもどこにもない独自のカリキュラムで行います。前半は筋力アップと「反射神経アップ」それから「指示行動」のみを徹底的に行います。 「筋力アップ」幼児に合わせた筋トレです。基本的に幼児には大人のような筋トレは出来ません。無理な筋トレは子供の筋肉を痛めてしまいます。ですから子供の遊びや動きに合わせた筋トレトレーニングをします。(詳しくは運動のページに) 「反射神経や指示を即座に行える能力」を付けるために、「ラダートレーニング」を行っています。(子供用を手作り) このように桐朋学園の試験に対応出来るように、あらゆる角度から指導しております。
お名前が変わってしまうのと同じなの。間違っても良いじゃない、間違えはお勉強して取り返せる!でも人のを見る子は伸びていくチャンスがなくなってしまうの。」と教えています。見ることが癖になったら大変です。考えない子になったら、どこの学校も合格出来ませんから。授業中お母様が見学していらっしゃるので、カンニング等は厳しいチェックがされています。(たまたま私がうっかり見過ごしても、お母様が、「先生、つい立てを下さい。」とおっしゃいますから。)
国立学園はペーパー校だと思われておりますが、確かにペーパーは多いですが、幅広く多くの力を見られています。
1.言語 2.観察力 3.数 4.図形 5.指示 6.運動 7.集団行動 8.巧緻性
と多くの領域に分かれています。全領域から出題されることが多いようです。 具体的にご説明すると、 1.の言語では「話の記憶」、「同頭語・同尾語観察力」のようなペーパーでの出題と、担当の先生と個別に出題される個別問題とに分かれます。個別のものは「しりとり」があったり、2.の観察の問題を口で
言わせるような問題もありました。 2.の観察は「同じところと違うところ」を見つける様な問題です。 3.の数は難題で比の問題や指示の問題が出ています。 4.の図形は回転やパズルの問題が出ています。 5.の指示とは問題に指示に沿って、行動しながら、問題を解くというものです。さいころの問題、あみだくじなどの問題が出ました。運動は去年初めて、「斜めの平均台」が出ませんでした。何十年も続いていた平均台の問題は、平均台の片方が跳び箱4段に掛けてあり、片方はマットの上にある。マットか平均台を登り、跳び箱からジャンプしてマットにジャンプして降りるというものでした。昨年は斜めにはなっていなかったようです。集団をいくつかに分けて、その中でみんなで協力して何かをさせるパターンが続いています。こより相撲などが出ています。
国立学園の問題は難問が多く、思考力ときちんと問題の意味を聞き分ける能力が必要です。質問の意味が理解出来なかったり、すぐに諦めてしまってはいけません。いつも簡単な問題をしていると、試験中にパニックに陥ってしまいます。最後まで諦めず、短い時間ですが、一問でも多く、解いていく力を身につけて下さい。
私どもの教室は「国立学園」に多くの合格を出しているため、やっかみから、駄目だった人から、「縁故」があるのではないかと、誤解を招いているようですが、私は生徒から学園の受験番号も聞いていませんので、学校に連絡も出来ません。また実際、多くの辞退者を出してしまっております。縁故は断れませんから、もし縁故で合格をもらっていれば、「行く・行かない」で父兄とトラブルが 起きているのは明白です。トラブルがないのは、みんなが実力で勝ち取っているからです。父兄が「みんなから縁故で入ったんでしょう?」と言われて腹が立つの、先生HPできちんと書いて下さい!」と言われるので、今回は初めて、書きました。きちんと実力を付ければ、怖い学校ではありません。
成蹊小学校では出題される項目は4つです。「話の記憶」と「何かの問題が一つ」それぞれが10問ずつ出題されます。女の子の問題は男の子の問題よりはるかに難しいです。
運動・指示行動は難問です。「サーキット形式です。」正方形の辺をを使ったり、三角型の辺を使ったりしながら、それぞれの辺で、指示が異なり、回数も違うので、全てをきちんと覚えて、正確にこなさなくてはなりません。私たちはこれが出来るようになるために1年という月日をかけて指導していきます。ひとつひとつの技術を確実にして、組み合わせが出た時も動揺することなく、対応出来るように指導しています。
また15人で1グループです。先生の見本があった後、廊下に出されて、自分の番が来たら、教室に入る時と、15人が教室に入り、一人一人試験される時とがあります。どちらにしても、15人が終わるまで記憶しなければならず、それは大変なことです。またみんなの前でするときは、誰かが間違えば、ついそれを覚えて、次々にその間違えを繰り返すという事態も起きて来ます。 私の教室では夏以降は「成蹊の運動」は常に15人グループで行い、試験と同じ状況で指導しております。
す。しかし去年の成蹊の問題にあるように、 「子供は親の背中を見て育つ」と言われますが、貴方はどんな背中を子供に見せたいですか。」などという質問は奥が深く、日頃から真剣に子育てしたり、人生について考えていない限り、とっさには出ない問題です。成蹊が求める親の質の高さに脱帽です。その為、うちの教室では「親業」を磨く為の「講演会」を頻繁に行うことで、日頃から教育や、自分たちのあり方を問い、内容の充実を極めております。
集団行動ーみんなで何かを作り、それを使って遊ぶという問題。
(詳しくは「集団行動の重要性」をご覧下さい。)人間性が問われる出題が多く、その1時間で子供の正確が露見します。プロの目はごまかされません。しっかりした子供達の育成をしなければなりません。
面接ー両親面接です。私はあえてこれを入れさせて頂きます。
成蹊だけではありませんが、一貫校の場合、特に親の資質にこだわります。それは仕事や経済力ではなく、「子供の愛する気持ち」「本当に自分の学校を理解しているかどうか。」などです。しかし去年の成蹊の問題にあるように、 「子供は親の背中を見て育つ」と言われますが、貴方はどんな背中を子供に見せたいですか。」などという質問は奥が深く、日頃から真剣に子育てしたり、人生について考えていない限り、とっさには出ない問題です。成蹊が求める親の質の高さに脱帽です。その為、うちの教室では「親業」を磨く為の「講演会」を頻繁に行うことで、日頃から教育や、自分たちのあり方を問い、内容の充実を極めております。
女子校はお母様の心がけ次第だと言えます。学校はその子の「育ち」を見るからです。ペーパーが出来ても、当たり前。箸の上げ下ろしから、自分の生活全てをきちんと出来るかどうか。
挨拶にしても、巧緻性にしても、特別な事をするのではなく、当たり前の事がきちんと出来るかどうかで決まります。でもこれがかなり大変なことなのです。なんせ毎日のこと。日々の努力が大切だからです。うちの教室で「基本クラス」がありますが、箸の持ち方を指導し、間違っている方を矯正しても、リボン結びを指導して、「エプロンを付けて毎日お手伝いをさて下さいね。お箸も毎日気を付けて下さいね。」と指導しても、実際きちんとやられる方はほんの1割しかおりません。簡単な事だから、と思っているのかも知れません。でも今できない事がテストで出来るわけありません。
「食事中くらい怒らないで食べたい。」のかも知れません。でも「育ち」というのは日々の生活から養われるもの。集中練習なんて効かないのです。お母様の心がけ次第なのです。もう一度、自分たちの生活を見直し、反省すべき点を反省し、毎日の生活に生かして下さい。
私の息子は2月22日生まれで、早生まれでした。運動が苦手で初めての家庭教師は5歳の時、運動でした。ですから早生まれを持つお母さんの気持ちは痛いほど良く理解できます。 何故だか、今年の年長クラスはとても早生まれの生徒が多く、4月1日生まれ、3月30日生まれもいて、2クラス分は早生まれの生徒です。確かに幼稚だったり、動作がのんびりだったり、お母様は深いため息ばかり。あと1日、2日違えば、年中クラスですから、無理もありません。当時、私は自分の息子が生まれて首もすわっていない時期に同じ学年の子供が走っていたのを思い出して、取りあえず「勝とうと思わない」ことから初めて自分を慰めました。この子をこんな時期に産んだのは私。この子が「他の子供達のように出来ない!」責めるのは可哀想だと思おうと努力しました。でも受験が終盤に近づいた時「関係ないかも?」と思うようになりました。確かに大変でしたが、環境で子供は伸びます。成績も関係なく上がりました。確かにしっかりした4月生まれとは違っていたでしょう。でも「早生まれ」と言うだけで、それほど悲観することもないのだとわかりました。ただ伸びるのが遅いです。これは覚悟なのかも知れません。
大切な事は「出来るだけ早く教室に入れる」事です。環境で子供は伸びるのですから、なるべく早く刺激を与えることなのです。早生まれの方は「出来る様になってから、もう少しお兄ちゃんにならないと。。。」と入塾を遅らせます。そうすれば、結果的には差がもっと開き、余計に辛いのです。初めは余り期待しないで、どんと構えるのも必要かも知れません。
「出来なくて当たり前」でも出来たら本当に素直に喜べるではないですか。 逆に4月生まれの子供のお母さんは初めはリードしているようで鼻高々ですが、後から抜かれてしまい、本当にストレスになります。出来て当たり前、でもみんなが出来るわけではない、これはもっと辛いのです。逃げ道すらないのです。どちらが良いかはわかりません。 また早生まれは多くの学校で考慮があります。試験日を月例順でしたり、結果に考慮の点数をかけて加算して、(成蹊)くれる学校もあります。ということは同じ事が出来たら、早生まれの方が合格出来てしまうのです。悲観してばかりでもないのです。
1.我慢する。悲観しない。焦らない。怒らない。
2.赤ちゃん扱いはしない。きちんと話して聞かせる。
3.早生まれだと逃げない。伸びると信じて絶対に諦めない事。
文句など言う時間はないのです、早生まれは「時間との闘い」なのです。同じ時間で2倍成長させないとならない のですから、幼稚な子をいじけさせたり、ダメージを与えて足踏みすることなく、反抗期も遅いので、その分楽だと思って頑張るしかありません。やるべき事をきちんとこなして下さい。 ただやはり、「伸びている、これならば合格出来る!」と実感出来るまでに時間がかかります。10月頃にならないとなかなか、無理なのです。それまでに諦めたり、ヒステリーを起こしたりしては水の泡なのです。1年頑張ると、関係なかったと思えます。精神的にどれだけ大人にする事が出来るか、それは親の関わり方によるのです。