「先生、桐朋特訓は女子校のためにも絶対に必要です。」
今日、一本の電話を受けました。立教女学院を受験し、残念ながら合格を届けることができなかったお母さんからでした。
「制作が、こんなに変わっていたとは」
電話口でお母さんは、少し声を落として話し始めました。
今年から、立教女学院の制作試験がとても高度になっていたそうです。
これまでは、色を塗る程度で大きな作業はなかったため、「工作は軽く見ていた」とのことでした。
ところが今年は、
- 紙を切る
- お花紙をまとめる
- 針金で留める
こうした作業を、とても短い時間でやらなくてはなりませんでした。
お母さんは、桐朋特訓に通っていたお子さんたちの様子を思い出して、こうおっしゃっていました。
「桐朋特訓を受けていた子どもたちは、ハサミもセロテープも、糊付けも、ちぎる作業も、毎回のようにやっているから慣れているようでした。あの手際の良さを身につけるべきでした」
そして、こう続けました。
「桐朋特訓を取っていれば対応できたのに、女子校だから制作は関係ないと思って取らなかった。後悔しています」
「桐朋は内容が幅広く、制作より、さらに思考問題がてんこ盛りだと聞きました。先生、女子校のためにも桐朋を!と強く推してください。私みたいに後悔しないように」
その言葉が、ずっと頭に残っています。
女子校だから「制作は不要」は、もう古い考え方
小学校入試において、制作(工作・絵画)の課題が出るのは「桐朋学園小学校」だけだと思われがちです。
でも実際には、たくさんの学校で出題されています。
- 慶應横浜:制作が出題される
- 東京農業大学稲花小学校(稲花):今年も、みんなで公園を作りなさい、という課題があり、お子さんたちは滑り台やブランコを作ったと話していました
- 慶應義塾幼稚舎:もちろん制作あり
想像したことや考えたことを形にするのが得意になる桐朋特訓の授業は、お子さんにとっても、とても面白い時間だと思います。
おそらく、例年お子さんたちの絵画のレベルが上がり、制作まで見ないと差がつかなくなってきているのかもしれません。
制作には「指示制作」と「自由に考える制作」があります
制作の課題は、大きく2つに分けられます。
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 指示制作 | 見本や先生の指示どおりに、正確・丁寧に作る | 立教女学院(見本と同じように折って貼る課題) |
| テーマに合わせた自由制作 | テーマに沿って、自分で考えて作る | 慶應横浜(テーマに沿った絵画制作) |
桐朋学園小学校では、指示どおりに作る課題と、テーマに合わせて自由に作る課題の両方が出されています。
指示制作は、見本をよく見て、指示を正確に聞き取り、手際よく仕上げる力を見られます。
自由制作は、テーマに合わせた自由な発想や表現力で、その子の知能や能力を見られます。
学校によって出題の形はさまざまですので、指示制作も自由制作も、どちらにも対応できるようにしておくことが大切です。
これからは、制作の時代です。
もうひとつ、お母さんが話してくださったこと
このお母さんが、電話の最後にもうひとつ話してくださいました。
「よその教室は、その子のできることは言うし、ほめてくれる。でも、できないことは言わないから、親も『こんなものでいいんだな』と思ってしまう。でも、ひとみの教室はみんなきちんと叱ってくれるから、自分ができないことがちゃんとわかる。だから、伸びるんですよね」
ほめるだけでなく、できないことにもきちんと向き合う。
私たちが大切にしていることを、受験を終えたお母さんの言葉であらためて確認できました。
最後に──今日の電話に感謝を込めて
悔しい気持ちの中でも、次の受験生のことを思って連絡をくださったお母さん。
そのお気持ちに、胸が熱くなりました。
この経験を、来年・再来年の受験を迎えるご家族にしっかりお伝えしていきたいと思います。
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