小学校受験を意識したきっかけは「え?公立に入れるの?それは最後の選択肢でも良いのでは」という妹からの一言でした。私立の学校見学に行く予定があるから一緒にどう?との誘いをうけ、洗足学園の学園祭と玉川学園の見学会に参加し、私立の素晴らしさを目の当たりにしたことがきっかけで、私立小学校への意識が変わりました。子供の人間形成の礎ともなる6年間の環境は、とても大切であると実感いたしました。
そこでまず、お受験専門のお教室に入ろうと考え、大手であれば間違いないのではという軽い気持ちから、年少の1月に大手お受験教室(J:都内近郊15箇所あり)の体験に参加しました。息子も嫌がることなく参加していたので、週1回の習い事として通い始めることにしました。J教室の授業中は、親も後ろで座り様子を見学します。3人のどの先生方も個性はそれぞれですが、決まっているプリントに沿って行う形式のため、どの先生でも同じ内容の授業となります。1回目の授業で、息子が「あ!それ〇〇だと思う~」と発言すると、先生に「あなた、余計な事を言わないの」と言われシュンとする息子。それが愛のある厳しさというより冷たく感じられた事を覚えています。先生が説明している時に、そっぽを向いていたり、手元のものをいじっていたり、姿勢が悪かったり上の空で聞いていない息子の様子を、後ろから見守る事しか出来ないもどかしさもございました。自宅で少しでも改善するべく、母なりに試行錯誤するのですが、習慣はなかなか簡単に治りません。基本的に先生は授業を行うため、個人的な注意をする事はありませんでした。授業の妨害にならない限り、集中できていない子供がいてもそのまま授業は進行していきます。
一方で足を組んだり、姿勢が悪いとサブの方が黙って姿勢を正しますが、息子の場合は、またすぐ元の姿勢に戻ってしまうという繰り返しでした。そのような状況が続いてもJ教室側からの直接のお話や、注意、アドバイスは何もありませんでした。躾は自宅で親がしっかり行うのが当たり前、といえばそれもごもっともなのですが、どこかビジネス的でお客さま扱いをされている感覚が拭えませんでした。またはJ教室としては、授業を滞りなく行うことが最も大切なビジョンであり、そのことに特化するという割り切ったスタンスなのかもしれません。授業を見学した母親が、自宅で出来ていない箇所をしっかりやらせるというのが暗黙の了解です。しかしながら、自宅でやるべきことや、何をどれだけ行っているのかなどのチェックや指導はいっさいありません。親自身がお受験に対しての強い意識と心構えや知識を持って、躾と勉強その他の生活習慣までをしっかりフォローすることができる家庭であることが大前提となるでしょう。そうでなければ、何の指導もないこの緩く甘い環境の中では、通うだけになってしまってもおかしくはありません。
我が家はまさにそういった状況でした。問題を解き終わったあと、教壇での一斉の解答説明はありますが、先生が個別に丸をつけることはなく、時折出来たか出来ないかを見て周りながら、「花丸さん」「惜しい、1問間違いかな」「あれ?問題忘れちゃったかな」などと一言ずつ声をかけて終了となります。そのため、子供が先生の回答の説明を聞いていなかったり、理解出来ていなければ、間違った問題は自宅で復習するまではそのまま放置となり、子供自身の理解や達成感は低くなりがちです。案の定我が家の場合は、自宅に戻り間違っていた問題をやらせてみると、授業で回答の説明を聞いているにも関わらず、授業中と同じ間違いをすることが多かったです。J教室の場合は極端に言えば、「通うだけでは出来る問題のみを解いただけ」と何ら変わらず、その場では学べていないと言うことにもなりかねません。また「僕、全問あってた~」と言う子供がいたとしても、褒められることもありません。子供を差別化しない為かもしれませんが、頑張っても褒めてもらえない環境では、子供たちの解こうとする意欲を持たせる事は難しくなるように思います。
年中の9月頃に、年長クラスが始まる前の塾内部での初の確認テストがありました。結果は期待からはほど遠いものでした。年長クラスの授業の選択や、現状を把握した上での今後の方針、検討をしたく面談を申し込みました。J室長との面談でした。「この成績では、難関校は正直厳しい。お子様にはそれぞれ個性があるが、お受験では人の話が聞けないと言うのは致命的となる。 〇〇君は小学校に入ってから伸びるタイプかもしれないため、国立学園を目指すのも良いかもしれない。プライドが高いお子様だと感じる。年長クラスはそれぞれの項目をとることをお勧めする」という内容のお話でした。今の状況をどうしたら良い方向に向かえるかなどの具体的なアドバイスはなく、あくまで現状に合った学校選びというお話であり、個人的な息子への想いのようなものも感じられず残念でした。藁をもつかむ想いで受けた面談でも、解決方法を見出すまでに至らず、一方的なご意見を伺った形で終わってしまい、納得出来るものではありませんでした。お教室そのものへの信頼感が持てなくなってしまい、今一度息子に合ったお教室を見直したいと言う想いが強まりました。
合格実績は申し分ない上に母親のサポートまで大切に指導しているというパンフレットの内容に惹かれ「ひとみ幼児教室」の体験を申し込み、その後ひとみ先生の3日間の講習を受講しました。ひとみ教室も親は後ろで見学、参観をします。先生と子供達の距離が近いこと、先生の授業への気合と熱意、子供達の真剣さ、とてもテンポの良い授業で、子供たちの問題を解くスピードの速さに圧倒されました。「できました!できました!」と次々に元気良く子供たちが声をあげます。すると、即先生方が丸付けをする、合っていれば赤〇をもらえ、「1番!2番!」といいながら、丸と共に何番目に丸をもらったかも大きく書いてもらえます。間違っていれば、違うよマークがつき、その場でもう一度解き直します。子供たちの諦めずに自分で考えようとする粘り強い姿勢にも心打たれました。やり直して正解となった場合、青〇をもらえます。直しなしで1枚の設問全てが〇の場合は、very goodのスタンプを、更にその中で一番の子にはvery goodのスタンプを2個も押してもらえます。そしてJ教室よりずっとレベルの高い内容に取り組んでいる事にも驚きました。その場で自分の力でやり直して正解を導くことで、着実な理解と達成感も得られ、そしてその積み重ねが自信につながっていくのだと感じました。
また、仲間同士が良き競争相手となることで、子供達の授業に取り組む意欲へとつながっていました。J教室では競争をすることもなく、正解しようが不正解であろうが、褒められることも指摘されることもなかった為、思い切ってひとみ教室の門を叩いたことで、親子共にこれまで体感したことのない快活な授業に良い意味で圧倒されながらも、緊張感と手応えを感じることができました。そしてひとみ先生は、頑張った子供には大袈裟なくらいに褒めてくださります。後ろで聞いている親まで、自分の子供でなくても嬉しい気持ちになります。
帰りに息子にどうだった?と聞くと、「すっごく楽しかった!だって僕、very goodもらっちゃったんだもん!」と素直に喜ぶ笑顔がありました。頑張ったことを褒めてもらえることで、次なる意欲につながっている様子でした。そして、ひとみ先生とお話する中で、お受験は、親の受験であり、親が子供にどのような躾、育児をしたかで決まるというお話がありました。我が家の話をすると「我が儘が出てしまう子供はどこにも合格はもらえない。お母さんも一緒に学びながら今しか出来ない子育てをしていく事に意味があり、お受験は後から付いてくる結果に過ぎないこと。まずはお子さんとの関係から見直して行きましょう。お母さんのための教室でもあるのですよ。私が〇〇くんを必ず合格させますから一緒に頑張りましょう」とおっしゃってくださりました。実際はもっと詳細なアドバイスや説明をたくさん頂きました。その上辺だけではない本心からの熱意と、厳しさの中に溢れる子供たちへの愛情がひしひしと伝わり、心が熱くなるのを感じました。J教室に関しては、約1年通っても掴みどころがなく、思うように伸びない状況に悩んでおりましたが、ひとみ先生と1時間余りお話しただけで、ひとみ先生になら信頼してついていける!!と何の迷いもなく直感でそう感じました。これもご縁だと思っております。塾を変える事へ反対する夫を説得し、ひとみ教室へ入室して新たな気持ちで頑張ることを決意いたしました。年長クラスが始まる1ヶ月前でした。
その後も、息子は思うように出来ないと、拗ねたり解こうとしなかったりすることもありました。ひどい時は、席を立ち上がり、教室の床スペースで不貞腐れてうつ伏せになることもありました。私もあまりの酷さに途方に暮れていると、ひとみ先生は「〇〇くん、やるのやらないの?やらないならもう帰りなさい。みんな真剣にやってるんだよ。やる気のない子は特別クラスには居られないので、来週からは別のクラスになっちゃうけど良いの?」とピシャリ。その後、息子はうつ伏せのまましばらく固まっていましたが、芋虫のように床を這いながら、自ら自分の席に戻ったのでした。J教室の先生が黙って姿勢を正してもすぐ元の姿勢に戻ってしまう、話を聞けない、これらは本人の意識の部分が大きく、心に響いていないからでした。ひとみ教室の授業を受けるうちに、聞かなければ出来ない、解けない、スタンプをもらいたいが為に頑張るというモチベーションも功を成し、徐々にペーパーを解く意欲、姿勢も少しずつ改善していきました。ただ体の姿勢だけはふと崩れてしまうことも多く、悩みの種でした。そんなある講習の時のことです。ひとみ先生が「ハワイでしか手に入らない、姿勢が良くなる魔法の可愛い絆創膏」を手の甲に貼ってくださり、それを貼った途端に子供達の姿勢が見違えるほど良くなり、効果抜群であったという微笑ましいエピソードもあります。子供は純粋であり、心の持ちようで如何様にも変わるものなのだと言うことを目の当たりにし、大人の子供への言葉がけの大切さを考えさせられました。先生は、一人一人の生徒のことを大変よく観察されており、息子の発想や弱い部分、理解出来ていない箇所などその都度、もしくは授業が終わってから等、端的にご説明ご指導くださりました。私の方から、自宅での学習状況や困っていることなどを、ラインや直接ご相談をさせて頂くこともございました。そして時には、息子と真正面に向かいあって同じ目線で、息子に先生の気持ち、親の気持ちを理解させようと目に涙を浮かべながら向き合ってくださりました。息子にもその真剣な気持ち、愛情はしっかり届いており、ひとみ先生のことが大好きでした。時折「ひとみ先生〜」と抱きつく場面もあったほどです。ひとみ教室の仲間ともとても仲良しでした。息子自身が教室に行くのを嫌がったことは一度もなく、楽しく通い続けられた事は何よりも嬉しいことでした。そしてこの1年間で息子は大きく成長しました。ひとみ教室で、ひとみ先生を始めその他の先生方の素晴らしいご指導のもと、ひとみ教室の仲間と切磋琢磨し、本来ならきつい夏の講習、直前講習を一致団結して皆で乗り越えられたことにも感謝しております。
「お教室選び」で大切なことは何か。もちろん実績も大事ですが、何より教師であると私は断言したいです。ひとみ教室には、輝かしい例年の実績、ノウハウがあるのはもちろんですが、教育への情熱と溢れる愛情を持って、いつでも全力で関わってくださるひとみ先生は唯一無二の存在です。言葉でいくら説明しても伝えることは難しい位です。ひとみ教室の魅力は、誰にも代替えの効かないひとみ先生を筆頭に、その片腕となり巧緻性を徹底的に見てくださる礼子先生や、体操、絵画の各専門の先生も揃っていること、子供一人一人の個性を理解した上で、最後までトータル的なサポートをしてくださる教室であり、親子共に学び成長できる場であると言うことにつきると思います。先生はいつでもストレートにお話しくださるので、親も気取ることなく本音で話すことができます。そして最後には「合格」という切符をいくつも頂けるのがひとみ教室です。「合格」は自ら掴み取りに行くものだと、ひとみ先生はおっしゃっていました。周りの力も借りながら、親も共に成長していく過程がお受験の醍醐味だと思います。もしあの時、自分の疑問や心と向き合わず、親が楽だからとJ教室に身を任せたままでいたらこの合格はなかったですし、何より子供の躾や親としての関わり方を学ぶことも出来ませんでした。直前の集団行動や学校別に合わせた体操のサーキットなども信頼できる先生、仲間がいるからこそ、お受験のお題を題材にシミュレーション、特訓を何度も行えるのです。これも大きな強みではないでしょうか。大手でも同じような講座はありますが、点数化したり、秒数まで測定したり、本番はどのように対応することが大事か、減点になる行為など重要ポイントまで細かく徹底的にご指導頂けるのはひとみ教室だけかもしれません。そして決して子供を甘やかすこともしません。出来ていないことは出来るまで行う、褒める時は自己肯定感が上がるほど褒めてくださります。そして巧緻性を含めた自宅学習についてもチェックリストを毎回提出し、その他に行ったものを確認までしてくださるお教室です。
そして最後に、「ひとみ教室の今年の実績」も是非ご覧ください。たった一つのお教室からこれだけの数々の難関校への驚異的な実績をあげているお教室を私は見たことも聞いたこともありません。親子で学び成長する先に結果がついてくる、ひとみ教室の教えはまさに真実であったと、私自身も感激しております。
少しでもご興味がある方、今通われているお教室に不安や疑問を抱かれている方は、百聞は一見にしかずです。まずは1歩踏み出して、仁徳と愛情に溢れたひとみ先生と直接お話をしていただき、授業のご体験を受けられる事を心よりお勧めいたします。様々な気づきが得られる事と思います。例えば、ご自身が手術をなさられる場合、信頼できる主治医に任せたいと必死にご検討されることと思います。なぜなら、同じ手術でも医師によって実力は天と地のように差があるからです。もちろん、腕や経験、能力は一番大切な部分ですが、この医師になら命を安心して預けられると信頼しきれるかどうかは、直接お話した時の人柄にも大きく左右されます。まさに塾の先生も同じだと私は実感しております。
息子は「僕はひとみ小学校に行きたいんだ!」と受験が終わった後にまで申していた位に、ひとみ教室が大好きでした。息子の心には、ひとみ幼児教室で先生方から学んだ多くの大切な時間は生涯忘れない宝物として生き続けることと思います。かけがえのない貴重な時間をひとみ教室で過ごすことが出来たことに家族共々心より感謝申し上げます。
そして一人でも多くのお受験を考えられているご家庭の皆様が、ひとみ教室との良いご縁に恵まれ1年後に笑顔の春を迎えられますことを心よりお祈りしております。