ひとみ先生
息子の受験に際しましては、大変お世話になりました。年少の9月にお教室に見学に伺い、新年中クラスから入塾させていただき、2年間お世話になりました。
ひとみ先生の総合、礼子先生の実践、荒川先生の絵画、湯原先生の体操、集団行動、成蹊特訓、早稲田特訓と、すべての授業に多くの思い出があり、乗り越えてきた課題もありました。息子と一緒に成長させていただきました。
年中の時にはペーパーでつまづくことがなかった息子が、冬期講習の1日目に「分ける」の問題でつまづき、私は非常に焦り、普段19時に寝る息子に22時まで「分ける」を理解させようと奮闘しました。その結果、講習2日目には案の定、全く頭が働いていない状態で、ペーパーもボロボロでした。これを見て、大いに反省した記憶があります。
年長に入ってからは反省することが多く、毎日課題を見つけてはそれを地道にクリアすることを続けてきた日々でした。ひとみ先生のお授業で教わったこと、良い子が言われたこと、大切だと思うことはすべてメモし、そのメモ帳をもとに自宅で学習を進めました。メモ帳は常に持ち歩き、暇があれば開いて問題を考えたり、今後の課題を見つける日々でした。小さなことでも反省や失敗を繰り返し、その解決策を考え、毎日こつこつとやるべきことをやったことが、最終的には私と息子の自信に繋がりました。
頑張ってきた日々があったからこそ、息子に「あなたは大丈夫」と言って送り出すことができたと思います。
西武文理、桐光、森村と合格をいただくことができましたが、東京の試験前は本当に不安でいっぱいでした。私は息子の前では不安な気持ちを見せないよう、いつも穏やかでいようと決めていましたが、自分自身が落ち着かず、食事も喉を通らず、緊張や不安を隠すのが大変でした。でも、ひとみ教室でやってきたこと、毎日朝起きてから夜寝るまで息子と一生懸命頑張ってきたことを思い出すと、自然と自信が湧いてきました。そして当日の朝は、笑顔で前向きな言葉をかけて送り出し、息子は自信に満ちた表情で胸を張って試験に向かうことができました。
礼子先生に教えていただき、暁星の過去問では、大間を1分で解く練習をしていたので、本番も早いスピードで解くことができ、ほとんどの問題をしっかり見直しまでできたと言っていました。実際に本番の試験を受けてみて、受験はペーパー、巧緻性、運動能力、絵画、人間性、そして自分の考えを表現する力など、色々な能力をバランス良く育てることが大切だと改めて思いました。
お教室に合格体験談でお話しに来てくださったご父兄が、「自分の子供のことをきちんと理解することが大切だ」ということや、「焦りや怒ることは禁物だ」ということ、その他様々なアドバイスをくださっていましたが、それは本当にその通りでした。
ひとみ先生がおっしゃっていた「年長の教育で大切なこと」や「どういう子供に育てるべきか」ということを書いた紙を壁に貼り、毎日それを見て、その度に決意を新たにして頑張ることができました。
ひとみ先生のおっしゃったことは必ずその日のうちに実行しようと決めていました。排便コントロールをすると言われた日には、その日から食べた物や排便時間を全て記入し、模試前や緊張している日には排便がなかったり、試行錯誤を繰り返しながら息子のベストな状態を知ることができ、それが本番で非常に役立ちました。中研の問題集を4周解いたことも、息子のペーパーへの自信や力になったと思います。
ひとみ先生のお言葉にはいつも、「ついていこう!」と思わせてくださる力強さがあり、私たちを励まし、奮い立たせてくださるその言葉に何度も救われました。「怒らないで、厳しいお母さんになってください」ひとみ先生のこの言葉は、私が2年間常に意識していたことでした。第一志望の暁星に合格した際、息子は人生で初めて嬉し泣きをし、「暁星の招待状をもらえて良かった。ママの夢が叶えられて良かった。」と言いました。その姿を見て、息子なりに今まで精一杯やってきたんだなということと、ひとみ先生の「子供はママのために受験してくれているということをお母さんたちは忘れてはいけない」という言葉を思い出し、涙が出ました。
ひとみ先生は、常に「小学校受験は親の受験である」とお話しされていました。私は、日々のお授業やひとみ先生や礼子先生のお話の中で、親である私自身が、この子を合格させるという強い気持ちや覚悟を持ち、目標に向かって毎日努力し続けること、そして親としてできることはすべてやることが大切だと感じていました。
いくらお教室で質の良いペーパーや問題をやっても、家庭学習の質が悪ければ力にはなりませんし、合格するも不合格になるも、親である自分のやり方次第だと思ってきました。その気持ちで走り続けてきて、心が折れそうになることもありましたが、何とかやってきて良かったです。
ひとみ先生は息子の性格や得意不得意をよく理解してくださり、いつも的確なアドバイスをくださいました。私が悩んでいる時には、「○○は大丈夫!」といつも背中を押してくださったこと、本当に感謝しています。
最後の授業でいただいたお手紙は、私と息子の宝物です。
ひとみ教室で過ごした2年間は、大変なこともたくさんありましたが、嬉しいこともあり、息子の成長を近くで見守ることができる幸せな瞬間がたくさんありました。受験をしたことで、家族の絆も深まり、息子は努力は報われることを知り、難題にも諦めずに立ち向かう強い心を養いました。この経験は私たち家族にとって宝物です。
ひとみ教室に通えたこと、勉強だけでなく本当に多くの大切なことを教えてくださった先生方に出会えたことが、本当に幸せでした。息子がここまで成長できたのは、ひとみ先生をはじめ、先生方のお陰です。ここからがまた息子の新しいスタートですので、息子を見守りながら、一緒に成長していきたいと思います。ひとみ先生のご健康とご多幸をお祈りしております。本当にありがとうございました。